東海地方在住の方向けの記事となります。
普段関西主要都市(京都・大阪・神戸)へ出かける時の移動手段と聞かれて何が思い浮かびますか?
第一に新幹線が候補に上がってくる方が多いのではないでしょうか。
しかし新幹線は移動手段として速達性は高いものの、コストは高くなりがちです。
(名古屋→新大阪の指定席大人運賃:6,480円)
今回は、とあるひと工夫で名古屋↔️新大阪間が往復3,000円以上節約可能な裏ワザをお伝えします。
以下2項目に該当する方は是非トライしてみてください!!
- 名古屋↔︎新大阪を日帰り・1泊で往復する予定がある ※名古屋発に限る
- 行き(往路)は移動時間に比較的余裕がある
シャトルきっぷを既に知っていて、のぞみ号に乗る方法を知りたい!!という方は、
次章「シャトルきっぷとは?」の箇所を飛ばしてください。
シャトルきっぷとは?
岐阜エリア〜京都・大阪エリアのお得な往復きっぷ
シャトルきっぷとは、JR東海が地域限定で発売している割引きっぷの名称です。
岐阜県の穂積・大垣地区〜滋賀県の米原駅までは在来線を利用、
米原駅~京都駅・新大阪駅までは新幹線「ひかり」「こだま」号の普通車自由席を利用し、
往復することができます。
JR東海が公式で発売している新幹線往復きっぷの中では、驚異の割引率を誇ることで知られています。
設定区間・運賃(主要区間)
穂積駅(岐阜県)〜醒ケ井駅(滋賀県)出発、かつ、京都駅 or 新大阪駅到着の場合、購入可能です。
今回は、東海道線(名古屋〜米原間)主要駅である大垣駅発を例に運賃比較しました。
(目的地) | シャトルきっぷ利用時 | 通常運賃 (大垣〜米原は在来線、 米原からは普通車自由席) | 差額 |
京都 | 4,700円 | 5,940円 | 1,240円 |
新大阪 | 6,340円 | 10,340円 | 4,000円 |
上記表からお分かりの通り、大垣↔︎新大阪でシャトルきっぷを利用すると、
通常運賃から約40%割引された運賃で新大阪まで行けてしまうのです。
これは利用しない手はありませんよね!?
名古屋発の場合はどう利用する?
名古屋市内・近辺にお住まいの方はシャトルきっぷを利用できないのでしょうか?
答えは「利用できる」です!
ただし名古屋駅では購入できないので、大垣駅でシャトルきっぷを購入する必要があります。
きっぷの買い方は後の章で詳しく説明しますが、出発駅↔︎大垣駅の在来線往復きっぷを購入し、大垣駅にて下車・シャトルきっぷを購入するというイメージです。
シャトルきっぷの欠点
仕組みさえ理解してしまえば、圧倒的な割引率を誇るシャトルきっぷ。
しかし、通常運賃より安いが故の欠点もあります。
名古屋〜米原間は在来線利用のため、所要時間が新幹線より多くかかる
名古屋→新大阪へ「のぞみ」号を利用した場合、約50分で新大阪駅に到着します。
一方、名古屋発でシャトルきっぷを利用した場合(名古屋〜米原は在来線、米原〜新大阪は新幹線)、
米原での乗り換え時間にもよりますが、1時間45分ほどかかります。
片道約1時間多くかかるということになりますね。
本数の多い「のぞみ」号が利用できない
米原駅の宿命なのですが、米原駅には「のぞみ」号が停車しません。
そのため全ての駅に停車する「こだま」号・一部の「ひかり」号が利用可能列車となります。
米原駅に停車する「ひかり」号は1時間に1本のみで、乗車できる新幹線に制約がかかってしまいます。
東海道新幹線は、在来線並みの過密ダイヤを誇る高速鉄道ですので、そのメリットは享受できません。
米原駅での電車接続が悪いと長い待ち時間が発生
東海道新幹線・東海道線(名古屋〜米原間)共に米原を発着する電車は、朝を除き1時間に2本です。
事前に接続の良い電車を調べておかないと、乗り遅れて30分以上米原駅で待機時間が発生します。
折角新幹線を利用するのに、速達性の面でメリットが薄れてしまいます。
シャトルきっぷの欠点をカバー!「のぞみ」号で快適移動!
先程シャトルきっぷの欠点を読んでくださった方は、このタイトルを見て、
「のぞみ号に乗れないのが欠点なのに、なんでシャトルきっぷで乗れるの?」
と疑問に思う方がほとんどだと思います。
実は帰り(復路)で、「米原駅〜名古屋駅の特急券」(1,760円)を追加購入するだけで、
名古屋駅まで新幹線で移動することが出来るんです!!
(注:往路でシャトルきっぷと大垣駅→名古屋駅の在来線きっぷを既に購入している場合)
これは今までシャトルきっぷ利用時、「のぞみ」号を指を咥えて見ていた方にとっては朗報ではないでしょうか。
また「シャトルきっぷ」利用してみたいけど、在来線に乗ることに抵抗感がある方も、
この方法なら気軽に使用いただけると思います。
新大阪→名古屋 運賃・所要時間比較(片道)
シャトルきっぷ (米原〜名古屋は在来線) | シャトルきっぷ (往路:在来線+新幹線 復路:新幹線のみ) | 新幹線 普通車自由席 | |
所要時間 | 1時間45分〜2時間 | 往路:1時間45分〜2時間 復路:50分 | 50分 |
運賃 | 3,850円 | 4,730円 | 5,940円 |
今回ご紹介したシャトルきっぷを購入、往路:在来線+新幹線・復路:新幹線のみで利用するパターン(表 黄色箇所)の場合、行きは時間がかかるものの、帰りは新幹線で名古屋駅まで移動できます。
更に帰りは自由席なので乗り遅れの心配もなく、新大阪駅で好きなタイミングの新幹線に乗車可です。
まさに「USJや大阪観光で終電ギリギリまで楽しみたいけど、お金も節約したい!」
という方にぴったりの方法です。
きっぷの買い方
所要時間・価格ともに、新幹線正規料金・シャトルきっぷの中間に位置している今回の方法ですが、
きっぷの買い方を以下記載しますので、試してみてください。
①名古屋駅で「名古屋〜大垣」の往復乗車券を購入する
シャトルきっぷは名古屋駅では購入できません。
そのため大垣駅で一旦下車し、シャトルきっぷを購入する必要があります。
名古屋駅では「名古屋〜大垣」間の往復乗車券を購入します。
(名古屋近辺のJR駅が最寄りの方は最寄り駅〜大垣の往復乗車券)
ここで往復乗車券を買わないと、帰りに新大阪駅の改札で駅員さんに大垣〜名古屋の乗車券がない旨、
説明する手間が発生するので、買っておいた方がベターでしょう。
②米原行の電車から1本(約15分)ずらした快速電車に乗る
名古屋駅から快速電車は通常15分毎に発車しますが、米原駅直通の快速電車は30分に1本です。
大垣駅でシャトルきっぷを購入するために一度下車する必要があります。
大垣駅での待ち時間を減らすため、米原まで到達しない快速電車に乗り、大垣駅で下車しましょう。
尚「きっぷ購入に30分の余裕をみたい!」という方は、名古屋駅から米原行快速電車に乗りましょう。
③大垣駅で下車し、みどりの窓口or指定席券券売機でシャトルきっぷを購入する
大垣駅に着いたら、15分後に来る米原行の電車が来るまでにシャトルきっぷを買う必要があります。
大垣駅は大きな駅ですので、みどりの窓口があります。初めての方はこちらで買うのが良いでしょう。
指定席券券売機でも購入できますので、みどりの窓口が混んでいたら活用しましょう。
指定席券券売機で買う場合は、画面右上の「おトクなきっぷの購入」をタッチ。
シャトルきっぷをタッチし、利用日時(本日)・区間を選択。現金・クレカで支払いしたら完了です。
④EX予約・スマートEX or JRのみどりの窓口で「米原〜名古屋」の自由席特急券を購入
EX予約・スマートEX登録済の方
EX予約・スマートEXに登録済の方は、帰りの「米原〜名古屋」間特急券をスマホで予約しましょう。
EX予約の方は、グリーンプログラム(グリーン車に乗るためのマイレージ)が貯まります!
EX予約では、指定席券・自由席券共に運賃は同じですが、新大阪〜米原間が自由席のみ乗車可なので、
自由席を購入しておいた方が座席の移動がなく楽だと思います。
個人的には、EX予約(年会費1,100円)はオススメです。
今回はあまり恩恵を受けませんが、新幹線に年1往復でも乗車すれば元が取れるからです。
EX予約・スマートEXの登録がない方
みどりの窓口 or 指定席券券売機で「米原〜名古屋」間の特急券を買います。
必ず乗車日(大阪から帰る日)を間違えないようにしてください。
往路での大垣駅で時間があれば、大垣駅で買ってしまうのもアリです。
個人的には、EX予約(年会費1,100円)はオススメです。
今回はあまり恩恵を受けませんが、新幹線に年1往復でも乗車すれば元が取れるからです。
また、スマホで新幹線の予約・変更が、無料で何度でも可能です。
(私も愛用しています)
新幹線で節約した分、宿泊・観光へ!
今回は名古屋↔︎新大阪間でおトクに移動できる手段を紹介しました。
ここで少し節約した分、浮いた予算を食事に回すもよし、宿泊に回すもよしです。
もしくはじゃらん等の比較サイトで、宿泊施設も安く予約して、費用を抑えた旅行というのもいいですね!
旅行は個人の趣向が出やすいと思いますが、このブログを読んでくださった皆様が快適な旅行をされることを願ってます!